自宅で不要になった介護用品


症状の変化





自宅で介護を行っていると、新製品の発売とは別に病気や症状の段階次第で使わなくなった・使えなくなった事で使用を止める介護用品があります。




妻が患っているハンチントン病の様に、進行性の病気であれば1ヶ月前には必要だったのに今は使えないと言う物も出てきたりします。




また、介護期間が浅い時には試行錯誤の中で不必要になる物もあったりします。




保存?処分?売買?





私は貧乏性なので、前記した物もなかなか処分する事が出来ません。




なので、介護用品ボックスと言う名前を付けた衣装ケースに乱雑に保管しています。




今までに何度か整理をした事はあるのですが、その時も明らかにもう使用しない物が入っているのを確認しているのですが、取り出しの優先度を下げる為に底の方に押し込んでまたフタを閉めるの繰り返しです。




お陰で、確実にケースが大きくなっています。




自宅待機





新型コロナの影響で、休日はおろか平日の夕方も早い時間から妻の傍らにいる時間が増えました。




今までも別に短かった訳ではないですが、買い物に行かずに帰る生活になって来たので、自然と家に居る時間が長くなっています。




妻の傍らに居ても『見てんじゃねぇよ!!』と言っているかの様な目線を飛ばして来るのが怖いので、今まで行っていなかった断捨離を行う様になりました。




そこで手を付けたのが、例の介護用品ボックスです。




中身を全て床に並べ、分類ごとに整理して今と今後使わない物は処分する事にしました。




処分品も多かったのですが、半透明の袋からジップロックに入れて保管していたマスクや手作りマスクの材料に使えそうなサラシが出てきたりとラッキー?な発見もあり、楽しくなってきました。




そんな中、以前サイズ間違いで私の手には小さかった未開封のゴム手袋や今では使用頻度が下がって1ヶ月に数枚しか使っていない使用期限内の小分けされたアルコール消毒綿が300袋ほど出てきました。




最初は処分するかヤフオクでお小遣い稼ぎを考えましたが、最終的には妻がお世話になっている病院と訪問サービスで分けて貰う事にしました。




偽善的でも有益ならいい





こう言う事は人に話す物では無く、ひっそりとやるもんだと私も思います。




ただ、お渡しした方は私が想像していた以上に有り難がっておられ、報道や作業中に話している内容以上に切迫しているのだなと痛感しました。




個人的には、治療・リハビリのお陰でいい意味で介護用品が不要になった方や妻の様な進行性の病気の方や怪我の方で段階を追って居られる方、残念ながら他界されて介護用品が不要になった方は潜在的に多く居られると思います。




処分をしてしまえば、ただのゴミです。




個人売買でも必要な人の手に渡り、ご自身も次の物を手にする資金が手に入るかも知れません。




もし、可能であれば第3の選択肢として【ご自身や家族がお世話になっている所に私が不要になった介護用品は必要ないかと声を掛けてみる】を実践されてみては如何でしょうか?




私たちは、日ごろ不随意運動で怪我のリスクがあり、ご担当の方を無意識に腰やお腹に勢い付けて手を当ててしまう扱いの難しいご対応をして頂いています。




気管孔を造った事で家族でさえ意思疎通が困難になっても根気よくご対応頂いている姿勢には感謝を通り越して感動しています。




その方々に1日でも長く安心してケアをお手伝い頂く為には、必要な物でこちらに無理が無ければお渡しすると言う選択もありだと思います。







心の声





・マスクは非推奨ながら洗浄&消毒して使用出来るが、手袋はそう言う訳にはいかない。




・無理を通す為や優遇を受ける為にお渡しするのでは無く、日ごろご無理をお願いしているから活用して貰う為にお渡しする。




・気兼ねなく使って頂く為に、妻の処置だけに使用する物では無い旨をはっきりさせておいた。

ハンチントン病の介護者's Ownd

別のブログサイトで書いていた記事を転記しています。 新規記事は、連携している(https://ameblo.jp/hantintonkaigo)にて公開しています。

0コメント

  • 1000 / 1000