散歩のサポーター


ご紹介





入籍してからも私は3交代制のサービス業に勤めていた為、妻が時間を持て余しているようだった。日中は妻もパートに出ていたので問題無さそうだったが、夜は8人暮しが余裕で出来ていたと聞いている借家に1人でいるのは心細かった様だ。




また、ハンチントン病の進行を遅くする為に投薬を開始したのと同時に、借家周辺でも出来る簡単な運動を日課に取り入れたが、それも飽き始めているようだった。その様な話しを職場でしていると、事務のおば・・・お姉様が飼い犬に子犬が産まれて、丁度里親を探していると教えてくれた。




命を預かる事は大変な事だが、世話をする日課も増えて生活に張りが出るかなと思った。仕事が終わり、妻に話しをする前に借家を借りている大家さんに飼ってもいいか確認をした。大家さんは少し考えて、自分たちも触らせてくれるならOKと快諾を頂いた。早速妻に声を掛けようとしたら、窓越しに事情を聞いていた様で「すぐに見に行きたい」と言ってくれた。




今まで知らなかったが、どうやら実家で昔、犬を飼っていた様だった。私も実家で柴犬のミックスを飼っていたので、2人とも飼育をする事には抵抗は無かった。




対面とお迎え





事務のおば・・・里親さんに連絡を取り、借家から徒歩10分の所にあるご自宅に散歩がてらお伺いして、犬に会わせて貰った。子犬の両親は、散歩でよく会っていたので警戒心は無く、子犬を触らせてくれた。




生後2週間ぐらいで、片手に乗る小さい子犬が4匹。親犬の周りをコロコロしていたのが、印象的だった。その中でも、じゃれ合いから離れて妻の元に寄って来てくれた白と茶色が混ざった子犬を妻は気に入った様だった。生まれてからまだ間もないので、最低でもあと一ヶ月は親犬や兄弟と一緒に生活をさせて譲渡させて頂く事になった。




対面を終え、自宅に帰り着いても時間が早かったので、その足でペットショップに偵察に行った。想像以上に喜んでくれて嬉しかった。




譲渡までの間、散歩の度に経過を見せて貰っていた。最初に見せて貰った時から順調に大きくなり、兄弟らとのじゃれ合いも力強いものになっていた。そして、譲渡出来そうと言われた日に当面必要になる物を教えて貰い、次の共通の休みの日に少し大きめのゲージや離乳食などを買いに行き、そのまま車で迎えに行った。




小まめに顔を見せていたので怯える事は無かったが、みんなで哀しそうな鳴き声を上げていて罪悪感が芽生えてしまった。躊躇していると里親さんに促されて妻の膝の上に乗せて出発をした。




命名





借家に帰り、大家さんに見せている間にゲージを組み立てて迎え入れた。初めて見る景色に戸惑っていたが、食事は教えて貰った分量を初日から完食してくれて安心をした。食べている姿を2人で見ながら、名前を考えていた。顔を見に行っている時も考えていたが、しっくり来ていなかった。




暫く考えて、台所にあった二人が好きなお菓子:ポッキーが目に留まり、そのまま『ポッキー』と名付ける事になった。名前を教えた大家さん、里親さん、職場の皆に 【 白い犬なのに?】と戸惑いを感じたが、犬も反応している様な気がしたので、そのまま『ポッキー』が定着した。




これからは寂しい夜も相手がいるし、散歩にも目的が出来た。ハンチントン病と向き合い始めて、良い方向に動いている気がした。




子犬の夜泣きを甘く見ていたけど。











心の声





ポッキーの他にトッポやマーブル、(ポテト)チップと候補が上がりましたが、どれもお腹が空きそうな名前ばかり。里親さんが提案された『ゴン太郎』は(いい名前だけど)その場で却下された。




子犬を見せている時に、大家さんの寡黙なご主人が笑っている所を始めてみたかも。

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別のブログサイトで書いていた記事を転記しています。 新規記事は、連携している(https://ameblo.jp/hantintonkaigo)にて公開しています。

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